人生100年時代を迎えて老後2000万円問題が話題となり、老後の資金をいかに形成するかという議論がされるようになりました。とはいえ、資産形成なんて何をどうしたらいいのかわからないですよね。
この問題に対して金融庁はNISAやiDeCoといった税制優遇制度を発表しました。どちらも非課税保有期間が決められていて税制上有利になる制度です。金融庁が定めた一定の条件を満たした商品が対象となるので初心者でも安心して始められます。
しかし、私はNISAやiDeCoだけでは不安だし、資産を形成するのに投資先は複数あった方がいいと考えました。
りみせ
この記事ではどうして投資初心者が日本株を選んだのか?その明確な理由をお伝えします。
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良書に出会った
私には株で儲かるイメージがまったくありませんでした。この考えを完全に覆してくれた本があります。それが「オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資」という本です。
オートモードで月に18.5万円が入ってくる『高配当』株投資
この本を読むと株式投資をする上で最低限の知識を身につけられます。だからこそ投資初心者でも自信を持って銘柄を選べるようになるのです。
小学生レベルの算数と少しの忍耐力があれば、誰でも簡単に真似できる手法を公開していて、著者が保有する銘柄もすべて記載されています。実践的な方法は具体的に指南されているので再現性が非常に高いと思いました。
再現性が非常に高い
高配当株による配当利益を主とした投資方法なので、資金さえあれば完璧に真似をして同じだけの配当をもらうことが可能です。株を購入する時期は真似できないので保有していた株を売却して得られる売却益は異なります。
著者の真似を完璧にしないまでも、購入する指標であったり具体的な方法というのは、投資初心者にとっては値千金の本です。何度も繰り返し読んでいて、もはや私の教科書とまでいえる内容になっています。
ここまで読んで「どうして米国株ではないのだろう?」そう思われた方もいるでしょう。私が日本株を選ぶ明確な理由は米国株式と比べて税制上有利だからです。
米国株式と比べて税制上有利である
私にも一時期このような考えがありました。
「米国株=神」
ですが、日本株には米国株に比べて税制上有利な点が2つあります。
日本株の方が科税率が少ない
米国株も日本株も売却益・配当金ともに20%が課税されます。しかし、米国株の場合は現地で10%が源泉徴収された後になるので、28%の税金がかかってしまうのです。
例えば1,000円の配当金があった場合、米国株だとまず現地で10%の税金が引かれて900円となります。そこからさらに日本で20%引かれるので720円となってしまうのです。一方で日本株は20%の課税ですから800円の配当となります。
1,000円だと80円の差ですが300万円で考えると見過ごせない金額になります。日本株だったら240万円のところ米国株だと216万円。その差は24万円にもなるのです。この税率の違いは無視できませんよね。
また、日本株には「配当控除」という制度もあります。
所得税の正味税率を0%にできる
課税所得金額 | 総合課税の税率 | 配当控除 | 正味税率 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 10% | 0% |
195万円超~330万円以下 | 10% | 10% | 0% |
330万円超~695万円以下 | 20% | 10% | 10% |
695万円超~900万円以下 | 23% | 10% | 13% |
900万円超~1,000万円以下 | 33% | 10% | 23% |
上記の通り一定の配当金額までなら、所得税の正味税率を0%にできます。これは非常に大きなメリットといえるのではないでしょうか。
さて、ここまででも日本株を選ぶメリットは十分にありますが、私が安心して日本株を始めようと思った最大の理由が「日本株にも世界屈指の企業がある」ということです。
日本株にも世界屈指の企業がある
株の情報サイトを見てみると売上構成を見ることができます。例えば私がよく見ている「株予報Pro」ではこのような感じです。
こちらは日本たばこ産業【2914】のセグメント売上構成になります。海外たばこ事業が66%となっているので、グローバルに事業を展開している日本の国際優良企業への投資は国際分散投資しているようなものになるのです。
分散投資しているようなもの
例えば日本国内を対象に事業を展開している企業であれば、日本の景気が悪くなると株価が下がり無配当となる場合もあります。グローバルに事業を展開していれば海外事業で国内事業の補填をするということが考えられますよね。
銘柄を選ぶときにはグローバル展開しているかどうかの確認は必須です。さらに株主優待もあれば積極的に活用しましょう。
株主優待を活用できる
米国株には株主優待がないので日本株を選ぶ理由のひとつにしました。他では手に入らない株主限定商品が提供されたり、株主向けのイベントが開催されたりしています。これを活用しない手はありません。
「〇株を〇年以上保有」といった条件が設けている企業もあるので、その辺はチェックが必要です。
りみせ