「高配当株投資をしたいんだけど銘柄の選び方がよくわからない。長期保有に適した銘柄の選び方を教えてほしい。」
この記事ではこういった悩みを解決します。
株式投資を始めたいと思っても、どの銘柄を選べばいいのか判断が難しいですよね。実際に自分のお金を投資するからこそ不安になってしまう気持ちわかります。
しかし、選び方の基準があれば安心して投資することができるのではないでしょうか。株式投資が初めての人でも次の3つの基準さえ抑えておけば、長期保有に適した銘柄を選べるようになります。
- 会社の方針を確認する
- 株式指標を参考にする
- セクターで判断する
本記事は株式投資の銘柄選びを不安に思っている人が、長期保有に適した銘柄を自信を持って選べるようになる内容になっています。実際に私が投資をする際の判断基準にしているものなので、これから高配当株投資を始める人は参考にしてみてください。
りみせ
それでは高配当株投資で長期保有に適した銘柄の選び方を具体的にご紹介しましょう。
- 長期保有に適した銘柄の選び方
- 参考にする株式指標
タップできる目次
会社の方針を確認する
会社の方針は重要な判断材料となります。グーグルで「IR企業名」で検索すると企業のIR情報を見つけることができます。
IR情報をチェックする
IR(Investor Relations)は投資を判断する際に必要な自社の情報を、自主的かつ公平に提供している重要な指標です。
チェック項目は次の4つです。
- 連続増配を実施する方針なのか?
- 減配しない安定配当を目指しているのか?
- 業績が悪化した場合に減配する可能性はあるのか?
- 自社株買いをして消却をしているか?
これらをクリアしていたら過去5年の減配について確認しておきましょう。
過去5年の減配について確認する
高配当株投資で配当が減ったりもらえなかったりしては元も子もなくなってしまいます。減配を避けるためにはこれまでに減配したことのない銘柄を選ぶだけです。
増配によって投資額に対する配当利回りは上昇し続けます。株価の変動があったとしても減配の可能性が低いので安心して長期保有することができるのです。
このように会社の方針を確認して魅力的な企業であると判断することができたら株式指標を見ていきましょう。
株式指標を参考にする
株式指標というのは企業を比較したり評価する際に用いる基準となる要素です。時価総額、株価、株主資本比率などがあるけど、私が重視しているのはたったの2つ。
- EPS(1株当たり純利益)
- PER(株価収益率)
聞き慣れない言葉だしアルファベットだし、私も最初は受け入れにくいなと感じました。覚えなきゃいけないのかとため息が出たけど、株の情報に触れているうちにいつの間にか習得していました。だから今は覚えられなくても大丈夫です。
それでは2つの株式指標を見ていきましょう。
EPSは過去5年をチェック
EPS(Earnings Per Share)は企業の業績を把握する指標です。
EPSの推移が増加傾向にあればビジネスは順調であることが読み取れます。最低でも過去5年間のEPSをチェックしましょう。
ビジネスが順調であれば配当を維持できる確実性の度合いは高まるし、将来の増配も期待ができます。何故なら、企業は稼いだお金の中から配当を出すからです。その割合のことを「配当性向」といいます。
配当性向が高いと利益の多くを配当に充てていることになり、将来の増配には期待薄となります。業績が悪化した場合には減配の可能性も高くなるので、配当性向もチェックしておきましょう。
続いてはPERについてです。
PERで判断する
PER(Price Earnings Ratio)は企業の株価の割安性を把握する指標です。
PERの数値が高ければ株価は割高、低ければ割安であるといわれています。具体的な数値は下記を参考にしてみてください。
- 15倍程度が適正である
- 10倍以下なら割安
- 20倍以上なら割高
この値はすべての業種を含んでの平均値となるので、銘柄が属する業種における平均PERを把握することも重要です。PERの精度を上げるなら過去5年間のEPSの平均を確認しましょう。また、PERが割安でも業績が悪化している企業は要注意です。
株式指標を確認してEPSとPERが納得できる水準なら保有してもいいと判断できる銘柄となります。さらに安心材料が欲しい場合にはセクターで判断しましょう。
セクターで判断する
セクターには利益率の高いものと低いものがあります。
利益率の高いセクター
- ヘルスケア
- トイレタリー
- エネルギー
ジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来」によると高リターンと低リスクを兼ね備えているのが上記のセクターとのこと。適正な株価で投資ができれば将来のリターンにも期待ができます。
魅力的に感じている企業が上記のセクターではなかったとしても、業界でナンバーワン企業であれば投資に値するといえるのです。
業界ナンバーワン企業への投資
何をもってナンバーワンとするのかは意見が分かれるところですが、純利益の絶対額を判断基準にするのが適切でしょう。
また、特定の分野で高いシェアを確保している企業は、実質オンリーワン企業となるので検討に値する企業であるといえます。
りみせ
私を投資家に育ててくれたのが株の教科書と呼んでいる本です。この本を読めば日本株を選ぶ明確な理由が理解できて、株初心者でも自信を持って銘柄を選べるようになります。